保育士になるには?幼稚園教諭とは何が違うの? 保育士になる方法を解説

保育士

当記事では、保育士になるための必要な資格や、保育士になるためのおすすめの学校など、保育士になる方法について解説していきます。

保育士になるには?

保育士になるには「保育士資格」という国家資格を取得する必要があります。保育士資格の取り方は大きく分けて2つです。

1つ目は、厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」という保育士になるための学校を卒業する方法です。2年制から4年制まで幅があり、学習の過程で保育実習などもあります。

2つ目は、年に2回実施される保育士試験に合格する方法です。受験資格は必要ですが、指定保育士要請施設以外の学校の卒業者や実務経験2年以上の社会人経験者でも受験可能な幅広いものになっています。

指定保育士養成施設の種類

指定保育士養成施設は全国に600か所以上あり、4年制大学、2年制の短期大学、2から3年制の専門学校などが主な施設です。これらの学校で所定のカリキュラムを学び、卒業すれば、保育士試験を受けずに保育士資格を取得することが可能です。

幼稚園教諭との違い

保育園で働くことができる保育士資格に対して、幼稚園で働く幼稚園教諭になるためには、幼稚園教諭免許が必要です。厚生労働省が所管の保育園に対して、幼稚園は文部科学省の所管であり、必要な資格が異なります。
最近では幼保一体型の認定こども園なども多く、就職の場を増やすためにも、保育士資格と幼稚園教諭免許を同時に取得する人が増えています。


幼稚園教諭免許は「一種」と「二種」に分かれていて、園長になれるのは「一種」のみです。短大や専門学校のような2年制の学校では「二種」、4年制大学では「一種」が取得できるため、将来を見据えた学校選びが重要になります。
ただし、「二種」から「一種」への切り替えや保育士資格者が幼稚園教諭免許を取得するための試験もあるので、一旦資格を取得した後に変更することも可能です。

保育士試験の難易度は?

指定保育士養成施設に通わず、保育士試験を受けて保育士資格を取得する場合、気になるのは試験の難易度。独学はもちろん、通信講座などを利用して資格取得を目指す人も多く、100から150時間が勉強時間の目安とされています。
また、保育士試験には実技試験があり、音楽・造形・言語から2つを選んで試験を受ける必要があります。実技試験は筆記試験終了後2か月程度間隔が空くので、その間に準備する人が多いです。

保育士試験の実技とは?

音楽は提示された課題曲(童謡など)を幼児に歌って聞かせることを想定して弾き歌いします。保育士というとピアノ演奏を求められると思いがちですが、ギターやアコーディオンでの演奏も可能です。

造形については、保育の一場面を絵画で表現するというもの。「子どもたちがボールを使って遊んでいる」などの課題が発表されるので、その場面を絵で表現します。

言語は、3歳の子どもに3分間のお話をすることを想定し、子どもが集中して聴けるようなお話を行うものです。お話の内容は「ももたろう」や「白雪姫」などの昔話が複数提示され、そこから選びます。

まとめ

保育士資格は学校へ行かなくても独学で取得する人もいます。子どもたちと触れ合うことが好きな人は、保育士や幼稚園教諭を目指してみるといいでしょう。

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