保育士を目指す男性必見!「男性保育士」の実態を解説

保育士

保育士はかつて「保母さん」と言われ、女性がなる職業とされてきました。
近年は職業における男女差は無くなってきており、男性保育士もかなり増えてきています。

当記事では、そんな男性保育士について解説していきます。

男性保育士は年々増えているが・・・

厚生労働省が公表している資料「保育士の現状と主な取組」に寄れば、2000年の調査では男性保育士は1.29%だったのに対し、2020年には約4%まで増えています。
20年で3倍以上と言えばかなり増えているように感じますが、実際にはまだ5%も行かず、20人に1人いるかいないかと言った程度です。

中規模程度の保育園では保育士の数は20人程度なので、保育園1つに1人の男性保育士がいるかいないかと言ったところが現状です。

求められる男性保育士

子育てというと女性の方が向いていると思う人もいるかもしれませんが、これは前時代的な考え方。
家庭での育児も男性が参加することが増えてきていますし、男性の育児休暇取得なども推奨されていて、社会的にも男性が子育てすることが一般的になりつつあります。

実際に、保育園では力仕事も多く、男性の方が向いていたり、高学年の児童と遊ぶのは体力がある男性の方が人気といったケースもあります。
また、不審者対策などとしても女性だけの職場より、男性がいた方が安心感はあり、男性保育士のニーズは高まっていると言えます。

こういったニーズを受けて、女性だけしか入学できなかった保育の専門学校が共学になったりと、男性保育士はこれからも増えていくことが予想されます。

まだまだ肩身が狭い男性保育士

増えてきたとはいえ、圧倒的に数が少ない男性保育士は、肩身が狭いのも実情です。
古い保育園では男性職員用のトイレや更衣室が無かったりするだけでなく、年配の方からは男性が保育士になること自体を嫌気されることもあります。

実際に男性保育士による性犯罪などの問題もあり、保護者からも厳しい目で見られることがあります。
保育園への送迎も母親が担当する家庭が多く、保護者からも男性保育士より女性保育士の方が相談しやすいと言われる場面もあります。


ですが、男性保育士が増え続け、男性の育児参加がもっと積極的になるとこういった偏見も薄れていくと思います。

男性保育士の今後・まとめ

給料が低く、上がりにくいと言われていた保育士ですが、処遇改善が問題提起されるなど、改善傾向にあり、男性でも保育士を目指す人は増えてきそうです。
職業に対する性別偏見(アンコンシャスバイアス)などの観点からも、保育士の性別が偏らない方が良く、子どもが多様性を知る機会にもなります。


まだまだ女性が多い保育士業界ですが、今後は保育の場で活躍する男性も増えてくることでしょう。

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