看護師には看護師と准看護師の2種類があります。この看護師と准看護士はどう違うのでしょうか。
今回は、看護師と准看護士の違いについて解説していきます。
看護師と准看護師の違い
①資格の違い
まず看護師が国家資格であるのに対し、准看護師は都道府県知事免許となっており、資格自体が全く異なります。
②仕事内容の違い
仕事の内容を比べると、法的には看護師は自分の判断で看護を行うのに対し、准看護師は医師や看護師の指示を受けて患者の世話や診療の補助を行うことになります。
しかし実際のところ仕事の内容はほとんど同じだと言われています。
③給与の違い
給与水準は看護師と比べると3万円から5万円低いのが一般的です。また看護師長などの役職につけないなど、昇格にも影響を及ぼします。
看護師と准看護師は現場では同じ白衣を着ていることが多いため、見た目では区別ができません。
同じ仕事をしているにも関わらず、待遇面では差がつけられているというのが現実のようです。
④必要な学歴の違い
准看護師になるための准看護学校は中卒から入学することができます。
年齢制限もないため、社会人を含め、幅広い年齢の人が通っています。
准看護師から看護師になれる?
看護師になるために、まず准看護士を目指すという選択肢もあります。中卒で准看護師を目指せば、高卒で看護師養成施設に入学するより早く現場に出ることができます。
また、10年以上准看護士として経験を積むと、通信制の養成施設で看護師を目指すこともできるようになり、准看護士から看護師へ進む道も広がっています。
もともと看護師不足を補う目的で設けられた准看護士免許ですが、長年看護師と准看護師を統一化するという議論が続いています。