EPA看護師とは?日本の医療業界におけるEPAとその課題

看護師
Surgeons wearing gloves preparing for surgery
Group of medical professionals at the ICU ready for coronavirus patients

日本はEPAでの取り決めによって、2008年からインドネシア人、2009年からフィリピン人の看護師候補者を受け入れています。これまでに合計約500人の看護師候補者が来日しています。これは日本国内での深刻な看護師不足を解消するためという理由が一つにあります。
当記事では、そんなEPA看護師について解説していきます。

日本の看護師国家試験という壁

看護師候補者は来日した後、半年間日本語を学び、病院などの現場で働きながら日本の看護師国家試験を目指します。しかしEPA関係者の合格率はとても低く、全体の合格率が90%以上という中で、たった数%という結果になっています。

来日する看護師候補者は本国の看護師試験に合格し、ある程度の知識や実務経験を持っている人ばかりです。合格率の低さには、慣れない日本で短期間言葉を学んだだけでは、日本語の試験問題文を読解することは相当難しいというのが最大の問題であると指摘されています。

このような状況を受けて、日本の政府は当初の滞在期間は3年だったところを、本人の意欲や試験の成績などによって、一年の滞在期間延長を認めるという決定をしています。

また外国語による試験問題の作成や、医療用語の英語表記、日本語コミュニケーション試験の併用など、さまざまな対策が検討されています。その中で、問題文の漢字全てに英語表記をすること、試験時間を延長することなどは、実施に向かって具体的な対応が検討されています。

まとめ

Surgeons wearing gloves preparing for surgery

日本で看護師を志す外国人が、言葉の壁によって諦めてしまうのはとても残念です。今後、多くの外国人看護師が日本で活躍できるよう、さらなる配慮を期待したいものです。

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